記念誌制作・社史づくりのノウハウが分かる物語イメージ

【登場人物】
山田和夫……都内の企業に勤める28歳のサラリーマン。営業部に所属している。創立50周年に向けた記念誌制作担当者に任じられた。
岡本雄介……42歳男性。かつて編集プロダクションに勤めていたが、脱サラして喫茶店のオーナーに。マスターとして店に立つ毎日を送っている。

記念誌制作物語:第一六回 記念誌づくりスタート!-11

2016/11/07

「まずはどなたにお話を伺うかを決めましょう。そのためには10年毎の軸となる商品を決めなくてはいけませんが、何か資料などはありますか? 社内報とか営業報告書などがあればよいのですが――」
「あると思いますけど。でもそれを50年分確認するんですか?」
「大変ですけど、それも記念誌作りの重要な作業です。始めに確認作業をしっかりやっておけば、後々、年表や資料作りにも役立ちますよ」
「でも大変だなぁ」
「あとは社員のみなさんにヒアリングするとか、社内アンケートを取るとかもありですね」

珍しくカウンターではなくテーブル席に陣取っている山田の向かいに石川が座っている。どうやら彼女は正式にキノシタ文具の記念誌の制作に携わることになったらしい。

「じゃあ、次の編集会議で上に聞いてみます」
「資料があるかどうかもあわせて確認してもいいかもしれませんね」
「分かりました」
「それと台割は作ってありますか?」

――台割とは冊子のページ構成を一覧にしたものである。

「はい。この本を参考にして作ってみました」

台割イメージ

石川は、差し出された『記念誌の作り方』の表紙を見ると、ニヤリとして岡本を見た。続いて、山田が作った台割を見て「10年のパート1つが15ページ位ですね」と言った。

そして、持参した大きなバッグの中から何冊かの雑誌や書籍を取り出し「すると1パートで掲載するインタビュー記事は3人位でしょうか? 大体1人がこのくらいの分量ですね」と説明した。

「なるほど、多すぎず少なすぎず、確かにちょうどいい量ですね」と山田は答え、「では、会議が終わったら改めてご連絡します」と続けた。

「お待ちしています」

石川はゆっくり頷きながら、そう答えた。

【著者プロフィール】
本間 幹(ほんまもとき)/「本間制作室」の編集、ライター担当。1973年、東京都生まれ。大学卒業後、出版社、広告制作会社勤務を経て、2006年、編集プロダクション入社。旅行誌、情報誌を中心にディレクション、編集、取材、執筆業務に従事する。2011年に編集プロダクション「本間制作室」立ち上げ。現在、ビジネス誌や記念誌・社史の制作に携わる。

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