記念誌制作・社史づくりのノウハウが分かる物語イメージ

【登場人物】
山田和夫……都内の企業に勤める28歳のサラリーマン。営業部に所属している。創立50周年に向けた記念誌制作担当者に任じられた。
岡本雄介……42歳男性。かつて編集プロダクションに勤めていたが、脱サラして喫茶店のオーナーに。マスターとして店に立つ毎日を送っている。

記念誌制作物語:第七回 記念誌づくりスタート!-02

2016/07/19

その翌日の昼休み。やはり山田は岡本の店でコーヒーを飲みながら、こうつぶやいた。

「昨日、マスターに言われて図書館に行ったんだけどさぁ」

岡本は「俺は『図書館で記念誌を見ることができる』とアドバイスしただけで指図した覚えはないんだけどなぁ」と思いながらも、それは口に出さず、山田の言葉を待った。

「いろんな企業の社史を見たけど、なんかどれも堅苦しくて読んでいても面白くないんだよね。資料としては価値があるんだろうと思うけど、ああいうのは作りたくないなぁ」

「そうですか」と岡本。

「うん。自分だったら、せっかく作るんだから、もう少し皆に読んでもらえるようなものにしたいなあ――」

 

モーニンジャケット

 

ここまで山田が話したところで、岡本がCDをかけた。CDのタイトルはジャズ・ドラマーのアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズの「Moanin’」。タイトル曲「Moanin’」の軽快かつブルージーなメロディが店内に響く。ピアノにトランペットとサックスが呼応するコール・アンド・レスポンス形式のイントロが印象的な有名曲だ。

まさにピアノとホーンが対話しているかのように展開していくこの曲がスピーカから鳴ると、山田は話すのを止め、考え事をし始めた。そして、何分か後、曲も終わりに近づいた頃、「そうだ、インタビューで記事を構成できれば、少しは読みやすくなるかもしれないな」と言った。

【著者プロフィール】
本間 幹(ほんまもとき)/「本間制作室」の編集、ライター担当。1973年、東京都生まれ。大学卒業後、出版社、広告制作会社勤務を経て、2006年、編集プロダクション入社。旅行誌、情報誌を中心にディレクション、編集、取材、執筆業務に従事する。2011年に編集プロダクション「本間制作室」立ち上げ。現在、ビジネス誌や記念誌・社史の制作に携わる。

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